熟練のエンボス(浮き出し)加工職人、 今年のグリーティングカードを制作

/ins  本年度、イグスンド・ペーパーボードがお届けするグリーティングカードは、エンボス(浮き出し)とフォイルスタンピングを専門とする台湾のデザイナー、ケビン・チェン(Kevin Chen)によるデザインです。背景となるコンセプトは、森の王であるヘラジカが象徴するスカンジナビアの森から、イグスンド・ペーパーボードの主力製品Invercote(インバーコート)が世界中で手に入ることを表現している地球にいたるまで、幅広い範囲におよびます。

カードの表紙にあるヘラジカは、非常に深く、ディテールの凝った、異なるレベルからなるブラインドエンボス(浮き出し)で描かれています。地球は、ブラインドエンボス(浮き出し)とシルバーのフォイルスタンピングの組み合わせです。いくつかのパーツから構成されているこのカードは、それぞれがInvercote(インバーコート)Duo 610 g/m2、Invercote(インバーコート) Creato 300 g/m2を使用しています。チェン(Chen)は、Invercote Duoがお気に入りのエンボス(浮き出し)用紙だと言います。

 

「エンボス(浮き出し)は、ペーパーボード(板紙)に過酷な要求を突きつけます。それは、ペーパーボードとエンボス(浮き出し)ツールの間で発生する、物理的な緊張と高熱です。同時にペーパーボードは、細かなディテールを再現することができなければなりません。私は、Invercote(インバーコート)Duoの強度と物理的耐久性はエンボス(浮き出し)に最適だと思っています」

 

Invercote(インバーコート)の強度の秘密は、ペーパーボード(板紙)の3層構造にあります。多様な繊維組成が生まれ、これにより物理特性をコントロールできるのです。

 

ケビン・チェン(Kevin Chen)のエンボス(浮き出し)に対する情熱は、若い頃に大英博物館やルーブル美術館などで見たレリーフ彫刻に触発されたものです。後に、ウェディングカードのデザインでグラフィックのキャリアをスタートした際、彼は受取人がカードを手にするときの気持ちを高めるためにこの技術を用いました。その他にインスピレーションの元となったのはジュゼッペ・カスティリオーネ(Guiseppe Castiglione)です。彼は、17世紀に布教のため中国を訪れたイタリアのイエズス会員で、画家でもあった人物です。

 

「彼の作品に、ヨーロッパと中国の伝統的アートの見事な融合を感じたんです。これが私に大きなインスピレーションを与えました」そう彼は語ります。

 

ケビン・チェン(Kevin Chen)は、1980年代初めにウェディングカードの制作を開始。彼の会社は徐々に、トヨタやフェレロ・ロシェ、セブンイレブン、ペルノ・リカールなどの企業向けにコーポレートギフトのパッケージングを制作する方向へとシフトしていきました。彼の会社では、製造にあたりできるだけ多くのステージを管理するようにしていましたが、今では、自分で完全に管理したいエンボス(浮き出し)とフォイルスタンピングを除く全ステージを外注しています。

 

現在51歳のケビン・チェン(Kevin Chen)は、台湾の台北で妻と十代の息子と一緒に住み、仕事をしています。毎日朝食の前に10キロ走り、奥さんと一緒に極力多くのマラソンやサイクリングイベントに参加しているとのことです。

 

Invercote(インバーコート)が彼のお気に入りのペーパーボード(板紙)になった理由は、その強度だけでなく表面にもあると言います。

 

「Invercote(インバーコートは、作品に優美さと洗練を与えてくれるのです。この表面なら、ブラインドエンボス(浮き出し)すら、とびきり優雅に仕上げることができるんです」と、彼は言います。

 

キャプション:イグスンド社のクリスマスカードのハイライト、深いブラインドエンボス(浮き出し)で描かれたヘラジカ。 

 

 

イグスンド社

 

イグスンド社は、国連グローバル・コンパクト・インデックスから世界で最も持続可能性のある企業100社に選ばれたスウェーデンの林業グループHolmenグループの傘下企業です。売上は5億ユーロ超で、主力製品であるインバーコートは世界100カ国以上で販売されています。インバーコートの他にもインカダというブランドファミリーを有し、どちらも、それぞれのセグメントでハイエンド製品として位置づけられています。また、エネルギー効率の向上と製造時の化石燃料による二酸化炭素排出量の削減のために、2010年以降3億8000万ユーロを超える費用を投資しています。

 

イグスンド社およびHolmenグループは、化石燃料による二酸化炭素排出量を全てカーボン・ディスクロージャー・プロジェクトに報告しています。この環境データは、グローバル・レポーティング・イニシアティブによって定められた最高レベルのサステナビリティ・レポーティング標準に準じた年次報告書において欠かせないパートです。イグスンド社は1685年に製鉄所として創業し、現在まで50年以上にわたって板紙の製造を行っています。工場はスウェーデン北部とイング英国北部の2カ所にあり、合わせて1500名の従業員が働いています。 

 

 

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