e-メタンを推進する欧州TESとの包括的な共同検討の開始について

大阪ガス株式会社(代表取締役社長:藤原 正隆)の100%子会社であるOsaka Gas UK, Ltd.(社長:大井田 賢士、以下「OGUK」)は、e-methane(以下「e-メタン」)*1プロジェクトの開発を進めているベルギーのTree Energy Solutions Belgium B.V.(以下「TES」)と、e-メタン分野に関する包括的な共同検討を開始するための覚書を締結しました。

当社グループはTESと連携して、e-メタンの有用性の理解促進および社会実装に資する制度設計に向けた各国政府への働きかけに加え、既存のガスインフラを活用できるe-メタンサプライチェーン構築に向けた包括的な検討を行うことによって、e-メタンの更なる普及を目指します。

水素の利用形態の一つであるe-メタンは都市ガスとほぼ同じ成分であり、既存のLNGの液化・輸送設備および都市ガスインフラやお客さま先の燃焼機器を利用できるため、都市ガス燃料の脱炭素化に繋がります。2050年の脱炭素社会実現に向け、e-メタンによるスムーズなカーボンニュートラルへの移行と社会コストの抑制が可能です。
 当社グループは、e-メタンを都市ガスのカーボンニュートラル化を実現する新エネルギーとして普及させるため、日本国内での技術開発・実証や、北米、南米、豪州、中東、東南アジアなどにおいてもe-メタン製造事業の可能性を検討しています。

TESは、ベルギーのブリュッセルの本社を含め、米国ヒューストンや中東アブダビなど7都市に拠点を置く企業です。同社は再生可能エネルギーが安価な欧州域外で生産したe-メタンを液化・輸送し、欧州市場で販売すべく、ドイツのエネルギー大手E.ON SEならびにフランスのEngie S.A.と共同で、ドイツにおける浮体式LNG輸入基地の開発を進めています。また同社は、この事業戦略に沿ったe-メタン供給元として、フランス石油メジャーTotalEnergies SEと共同で米国における製造プロジェクトを立ち上げています。

Daigasグループは、2021年1月に発表した「カーボンニュートラルビジョン」や2023年3月に発表した「エネルギートランジション2030」のもと、脱炭素社会に貢献する技術・サービスの開発に取り組み、気候変動をはじめとする社会課題の解決に努め、暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指してまいります。

 

※1:二酸化炭素をリサイクルして都市ガスの原料を作る技術「メタネーション」によって合成されたメタン

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Osaka Gas Co., Ltd.

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